70年代Soul Musicおすすめ①アル・グリーン/Let's Stay Together

Al Green - Let's Stay Together

サザンソウルの大御所Al Green/アル・グリーンが1972年にリリースしたアルバム『Let's Stay Together』のオープニング・ナンバー。
アルバムとタイトルと同名曲の「Let's Stay Together」はビルボード100で1位を記録、ソウルチャートで9週連続で1位を記録したほどの大ヒット曲。

アル・グリーンの曲はソウルミュージックの中でもなんというか、純粋なラブソングという印象が強いです。
ウェディングソングの定番でもあり様々な映画のシーンでも使われてきました。
軽快なイントロから囁くような抑えめのファルセットボイスが印象的、そしていかにもサザンソウル!といったバッグバンドのサウンドがアルの歌と絡み合って出来上がったもう名曲中の大名曲です!

アイザック・ヘイズやティナ・ターナーなど沢山のアーティストににカバーされています。
最近ではオバマ大統領がスピーチの中でワンフレーズを歌い有名になりましたよね。
オバマさんのスピーチの後1週間で16,000回もダウンロードされたらしいです!

70年代Soul Musicおすすめ②スライ&ザ・ファミリーストーン/If You Want Me To Stay

Sly & The Family Stone - If You Want Me To Stay (Audio)

Sly & The Family Stone/スライ・ザ・ファミリーストーン が1973年にリリースしたアルバム『Fresh』に収録
されている楽曲。
スライ・ストーンのソウルフルなヴォーカルと後にたくさんのミュージシャンに影響を与えたとされているファンク・ビートなベースラインが耳に残るファンクナンバーです。

スライ・ザ・ファミリーストーンは60年代に男女混合、肌の色も混合という当時とても珍しいメンバー編成で、R&Bのリズムにロックなどいろんなジャンルの音楽を取り入れたアレンジで新しいファンキーなソウルミュージックを生み出し人気を集めていきました。

そんなSlyは『There's A Riot Goin' On』(1971)が大ヒットします。Slyと言えば『There's A Riot Goin' On』で終わったという方も多いみたいですが、筆者は「Fresh」イチオシですよ。
ファンク・グルーブ溢れるサウンドをたっぷりお楽しみください!

70年代Soul Musicおすすめ③マーヴィン・ゲイ/What’s Going On

Marvin Gaye - What's Going On

Marvin Gaye/マーヴィン・ゲイが願いを込めて作り上げ歌ったソウルミュージック。
有名すぎるほど有名なこの曲「What's Going  On」です。

ソウルフルな歌とメロディ、お洒落にさえ聞こえるこの楽曲ですが、切実なメッセージが込められています。
当時戦争から帰還した弟の話を聴いた彼は反戦曲としてこの曲を制作したとされています。
ベリー・ゴーディ(モータウンの社長)の反対を押し切って1971年にリリース。

ダニー・ハザウェイ1972年にライブアルバム「ライブ」でカバーされ、シンディー・ローパーが1986年にアルバム「トゥルー・カラーズ」でカバーしてヒット。
2002年のモータウンのドクメンタリー映画「永遠のモータウン」ではチャカ・カーンにカバーされ、時代を超えて今もその切実なメッセージは語り継がれています。

「素晴らしい世界にするために必要なのは戦争じゃない、何が起きてるんだ? What's Going?」

70年代Soul Musicおすすめ④アレサ・フランクリン/Rock Steady

Aretha Franklin - Rock steady 1972 (audio remastered)

「どんな曲でも彼女が歌うとたちまち“ソウル”になる」と言われクイーン・オブ・ソウル、レディー・ソウルと様々な呼び名はありますが間違いなくソウル界の女王であるAretha Franklin/アレサ・フランクリン
1971年に発表の楽曲「Rock Steady」、1972年発表のアルバム『ヤング・ギフティッド・アンド・ブラック』に収録されています。

アレサの全盛期は60年代だと思っているのですが、あえて70年代のヒット曲から選ぶとしたらやはりこれかな。
サザンソウルを感じさせるミディアムテンポではじまるイントロに重めのベースライン。
そこにアレサのソウルフルでファンキーでな歌、まさにグッドサウンド最高です。

ちなみにこの曲の隠れた魅力は、オルガンをダニー・ハザウェイが演奏しているということです!
ソウルファンにとってはたまらない一曲です。

70年代Soul Musicおすすめ⑤アイズレー・ブラザーズ/Listen To The Music

The Isley Brothers Listen To The Music

The Isley Brothers /アイズレーブラザーズ1973年発表の『The Isley Brothers ‎/3 + 3』に収録、ドゥービー・ブラザーズのカバー曲「Listen to the music」

本家ドゥービー・ブラザーズの方が「カラッと晴れた青空の下、みんなで音楽聴こうよ!」っていうさわやかな日曜日の午前な感じなのに対して、アイズレーは「毎日暑くてだるいけどさ、とりあえず音楽聴こうよ!」っていうちょっと暑苦しい午後な感じとでもいうのでしょうか。(歌詞の内容とは関係ありません、あくまでも感じ方です)
筆者の感じ方が伝わるか分かりませんがとにかく見事にアイズレーのファンキーでソウルフルな曲に仕上がっています。

この楽曲が収録されているアルバム『3+3』ですが、ほかにも3曲のカバー曲が収録されていますので原曲と聞き比べながらアイズレーの魅力を感じるのも面白いとおもいますよ!

70年代Soul Musicおすすめ⑥ミニー・リパートン/Lover and Friends

Lover and Friend - Minnie Riperton

パーフェクトなエンジェルヴォイスMinnie Ripperton/ミニー・リパートン
「Lovin' You」が最も知られている有名曲ですがほかにもたくさん魅力的な曲があります。
その中でもミニーと交流がありファンでもあったとされているスティービー・ワンダーがアレンジし録音にも参加しているこの曲をご紹介したいと思います。

冒頭のカウントの声はスティービー。ライブ感が感じられるラフなイントロがすてきですよね。
ジャジーなサウンドの中にミニーのソウルフルでキュートなヴォイスがいい感じに絡み合っていますよね。

ちなみにスティービーとはミニーが有名になる前に知り合ったようです。
スティービーのコンサートに来ていた彼女がファンだということを伝えて名前を告げると、実はスティービーもミニーのファンだったとされています。
そしてスティービーがプロデュースしたアルバム『Perfect Angel』が誕生したというわけなんですね。

70年代Soul Musicおすすめのまとめ

筆者おすすめのソウルミュージックはいかがでしたでしょうか?
一言でソウルミュージックとは言っても、ファンク、ゴスペル、ジャズ、ロック、色々な音楽の要素がそれぞれの曲に影響しており奥が深いですね。
これを機会にいろんなソウルミュージックを開拓してみるのはいかがでしょうか!

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