ホラー洋画①「エクソシスト」

THE EXORCIST - Trailer - (1973) - HQ

「エクソシスト」(英題:“The Exorcist”) 1973年
監督:ウィリアム・フリードキン
出演者:リンダ・ブレア、ジェイソン・ミラー、エレン・バースティン

題名の「エクソシスト」は英語で“悪魔祓い”の意味。
タイトル通りの内容、少女に取り憑いた悪魔を二人の神父がはらうという内容です。
少女の奇怪な行動の予告が話題になりました。

内容もさることながら、端々の描写まで細かく演出されています。
アカデミー賞では脚色賞と音響賞を受賞しています。

古い映画ですが、怖さは今でも色あせず、他に引けをとらない作品です!

「エクソシスト」あらすじ

ランカスター・メリン神父は、イランの遺跡発掘作業中、悪霊パズズの像を発見しました。
その像に今後の不吉な予感を感じたのでした。

場所は変わり、アメリカ・ワシントン。
母クリスは、娘リーガンと二人で住んでしましたが、最近娘の様子がおかしいこと気づきます。
少女とは思えない言動、そして異常行動。
医者に見せますが一向に良くならず、見放されてしまいます。

クリスは、ワシントンに住むカラス神父に悪魔祓いを依頼します。
その儀式の主任に選ばれたメリン神父と、悪魔祓いに挑むのでした。

ホラー洋画②「シャイニング」

シャイニング The Shining 1980

「シャイニング」(英題:“The Shining”) 1980年
監督:スタンリー・キューブリック
出演者:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド

スタンリー・キューブリック監督作品。
ジャケットにもなっている有名なシーンは、さまざまな映画や作品でオマージュされています。
ストーリーは閉鎖された雪山のホテルで、ある家族が怪奇現象に遭うというものです。

他のホラーとはどこか違うのですが、とにかく怖い。
得体の知れない怖さがあります。

他にも双子の女の子がただ突っ立っているだけなのに狂気を感じるシーンなど、有名なカットがいつくもあるので、話題づくりにも見ておいてもおもしろいかもしれません。
怖いですが。

「シャイニング」あらすじ

小説家のジャック・トランスは、冬に閉鎖されてしまう山上のホテルの管理職に就くため、妻と息子と一緒にやってきました。
支配人のアルマンはジャックに、以前の管理人が心を病み家族を斧で斬殺してしまったという話も聞かせますが、ジャックは気に留めず一冬をこのホテルで過ごすことに決めます。

ジャックの息子ダニーは実は不思議な力を持つ少年で、ホテルにやってきてから様々な怪奇現象を目にします。

ついにホテル閉鎖の日。
ひどい雪で外界と連絡もつかないようなホテルの中で、3人での生活がはじまりました。
そしてジャックはだんだん狂気にさいなまれていくのでした。

ホラー洋画③「ミザリー」

Misery (1990) - Original Trailer

「ミザリー」(英題:“Misery”) 1990年
監督:ロブ・ライナー
出演者:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ

幽霊よりも人間が怖い系の映画です。
主演のキャシー・ベイツはこの映画でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

じわじわとくる恐怖。
最後どうなってしまうのか。
ぜひその目でお確かめください。

「ミザリー」あらすじ

ロマンス小説「ミザリーシリーズ」の新作を書き上げたばかりの大人気小説家、ポール・シェルダンは、雪道で自動車事故をしてしまい重傷を負ってしまいます。
そんなときひとりの中年女性がポールを助け、家で看病してくれました。
その彼女アニー・ウィルクスは、「ミザリーシリーズ」の大ファンで、自身が看護婦の経験があり献身的に尽くしてくれます。

外の雪で電話が通じず、病院までの足もないとのことでしばらくそこで世話にならざるを得ないポール。

次第に監禁・拘束されていることに気づき始め、アニーもまた狂気の片鱗を見せ始めるのでした・・・。

ホラー洋画④「オーメン」

The Omen (2006) Trailer

「オーメン」(英題:“The Omen”) 2006年
監督:ジョン・ムーア
出演者:リーヴ・シュレイバー、ジュリア・スタイルズ、デヴィッド・シューリス

1976年の同名映画のリメイク版。
DVDでの邦題表記は「オーメン666」

生まれながらにして悪魔の子のストーリーです。
悪魔のモチーフが画面にサブリミナル的に出てきて、恐怖心を煽る演出が効果的に表現されています。

あからさまな衝撃映像はないものの、内側から浸食される恐怖にこころが震えます。

「オーメン」あらすじ

ロバート・ソーンは妻が出産のため入院していた病院から連絡を受け、急いでかけつけます。
そこで妻の容態が急変し、母体は助かったもの赤ちゃんは残念ながら亡くなってしまったとの報告を受けます。
6月6日6時のことでした。

子どもを楽しみにしていた妻の精神状態を案じ、ロバートは同時刻に生まれた子供を妻に内緒で養子に取ることに決めました。
こうしてひとりの赤ちゃんが夫妻のところにやってきました。

ダミアンと名付けられた可愛い男の子はすくすく育っていきますが、やがて彼の周りで不気味なことが次々と起きていきます。
変に思ったロバートはダミアンの出生を調べるうちに、衝撃的な真実にたどり着くのでした。

ホラー洋画⑤「パラノーマル・アクティビティ」

「パラノーマル・アクティビティ」予告編

「パラノーマル・アクティビティ」(英題:“Paranormal Activity”)  2007年
監督:オーレン・ペリ
出演者:ケイティー・フェザーストン、ミカ・スロート

公開当時とても話題になりました。
今でこそこの「フェイク・ドキュメンタリー」の映画は増えていますが、当時は比較的新しい撮影方法でした。

全編を通して、ホームビデオで撮影された風にストーリーが進んでいきます。
実話に基づいているという煽り文句が入るのですが、ホームビデオの映像がリアルに感じられ、より恐怖を感じさせるものになっています。

特に深夜家の中を撮影している映像は、他に音もなく緊張感が独特です。
想像力のある人ほど怖く感じるのはないでしょうか。
それもこの映画がヒットした大きな理由の一つであると考えられます。

「パラノーマル・アクティビティ」あらすじ

同棲中の恋人同士、ミカとケイティーは、新しい家で怪奇音に悩まされていました。
それもいつも夜に起こるのでした。

音の原因をさぐろうとミカは家のいたるところにカメラを設置します。
そして昼の生活風景から深夜の寝室まで録画をし、それを確認するという作業を始めました。

すると、自分たちが感じていた以上に不気味なことがこの家で起こっていることに気づくのでした・・・。

ホラー洋画⑥「キャビン」

映画『キャビン』予告編

「キャビン」(英題:“The Cabin in the Woods”) 2012年
監督:ドリュー・ゴダード
出演者:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ

ホラーを好きな人にこそ見てほしい映画です。
映画の知識があればあるほど楽しめるのかな・・・と思います。
とにかくラストが新しい。
ホラーというよりひとつのエンターテイメントかもしれません。

とにかく一度見てみてください。

「キャビン」あらすじ

大学生の5人組、デイナ、カート、ジュールズ、マーティ、ホールデンは休暇を利用して山小屋でキャンプを楽しもうと予定していました。
途中のガソリンスタンドで不気味な噂を耳にしつつも、小屋に到着し夜を楽しんでいた彼ら。

すると突然地下室の扉が開き、そこで一冊の日記帳を発見します。
デイナが最後の一節を読み上げると、
その直後、その小屋の周りで恐ろしいことが起こり始めます・・・。

ホラー洋画⑦「MAMA」

映画『MAMA』予告編

「MAMA」(英題:“Mama”) 2013年
監督:アンディ・ムスキエティ
出演者:ジェシカ・チャスティン、ニコライ・コスター=ワルドー、ミーガン・シャルパンティエ

「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」で知られる監督・ギレルモ・デル・トロが製作総指揮に加わり、アンディ・ムスキエティが監督デビューをした作品です。
個人的には、よくある衝撃的な怖さではなく、日本のホラー映画にどこか似た静かな怖さがある印象を受けました。

失踪から5年ぶりに廃小屋で発見された姉妹を、あるカップルが引き取り、その後不気味な現象に見舞われる話です。

「MAMA」という題名にも表される通り、母親の愛がモチーフになっています。
ストーリー性もちゃんとあり、ホラー映画のラストとしては切なさが残るものとなっています。

「MAMA」あらすじ

ジェフリーには妻と娘二人がいたが、精神を病んでおり、ある日共同経営者二人と妻を殺害してしまいます。
彼は幼い娘たちを森の中に連れ出し、そこで見つけた小屋で殺害しようと手をかけました。
しかしそのとき、小屋に潜んでいた“何か”に襲われ姿を消してしまいます。

それから5年後。
ジェフリーの弟ルーカスは、あの廃小屋で奇跡的に姉妹を発見します。
彼は恋人のアナベルとその姉妹を引き取ることにしました。
彼女たちの精神状態に興味を持った医者ドレイファスの協力のもと、姉妹たちは次第に元気を取り戻していくように見えました。
しかし、その背後には恐ろしいものが潜んでいたのです。

そしてアナベルの周りを中心に、不可解な現象が起こり始めました。

ホラー洋画⑧「IT/イット❝それ❞が見えたら、終わり。」

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』予告編

「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」(英題:“IT:chapter one”) 2017年
監督:アンディ・ムスキエティ
出演者:ビル・スカルスガルド、ジェイデン・リーバハー

1990年に製作された「IT」のリメイク映画。
ホラー洋画⑦でご紹介した「MAMA」と同じ監督ですが、方向性やテイストが少し違います。

予告編の怖さが大変話題になり、興行収入もナイト・シャマラン監督の「シックス・センス」を抜いて、ホラー映画では事実上の1位に輝きました。

原作には続きがあり、この映画は前半のこども編を描いたものです。

私としては、物語導入部分が一番衝撃的でした・・・。

「IT/イット❝それ❞が見えたら、終わり。」あらすじ

アメリカ、デリーの小さな田舎町で、こどもの連続失踪事件が多発していました。
そんなある日、ビルの弟のジョージーが雨の日に行方不明になってしまいます。
ビルは自分が病気で寝込んでおり、ジョージーをひとりで外に遊びにやったことを悔やんでいました。

翌年の夏休み、ビルはいつもつるんでいる友達4人組でジョージーを探す計画を立てていました。
町の地下に張り巡らされた排水管を捜索するというものでした。
そこにいじめられっ子のベン、さらにたまたま薬局で助けてもらった少女ベバリーが加わります。

そんな中も失踪事件は後をたちません。

彼らは真相を突き止めることができるのでしょうか。

まとめ

今回は年代別に8つのホラー映画をご紹介いたしました。
昔の定番と言えるものから、最近の新しい要素がたくさん詰まったホラーまで。
気になった作品があったらすぐ見ましょう!

ホラー映画のみどころはやはり恐怖の演出の仕方。
細部にこだわって作られている作品は、やはり一味違ったものになりますね。

作品による違いを楽しんでもいいかもしれません。

それでは楽しい映画ライフを♪

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