ファンタジー洋画①「ハリー・ポッターと賢者の石」

ハリー・ポッターと賢者の石 予告編

「ハリー・ポッターと賢者の石」(英題:“Harry Potter And The Sorcerer's Stone”)  2001年
監督:クリス・コロンバス
出演者:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン

もしかしたら見たことのない人の方が少ないかもしれませんが・・・。
ファンタジーの洋画を選ぶのにこれはどうしてもはずせませんでした!

全8作のシリーズものの第1作目で、映画化決定した当時大変話題になりました。
1作目と2作目の監督は「ホーム・アローン」「パーシージャクソンとオリンポスの神々」のクリス・コロンバス。
ご紹介するのは1作目ですが、シリーズ全体をオススメします!

純粋に魔法の世界を楽しめるのは1作目なのかなと思います。
この後続いていくシリーズのプロローグ的なものになっています。
魔法を知らない主人公が初めて魔法に触れていく様子に、自分自身を重ねて見ることができるのも魅力のひとつです。

原作小説を読んでみるとわかるのですが、世界観がとても繊細に作り込まれています。
都合よく魔法でなんとかできるというような、よくある矛盾、違和感がありません。
さらに魅力的なキャラキターも多く、そのひとりひとりが大切に描かれています。
いい人にも悪いところがあり、悪い人にもそうなってしまった過去があり、哀しいことも苦しいこともどうすることもできない葛藤や、勇気をださないといけないことも、ちゃんとリアルに主人公と一緒に体験できる気がします。

思い入れが強すぎて語り切れませんが(笑)、シリーズものでなかなか手が出ないという方も、まずは1作目楽しんで見てください!

「ハリー・ポッターと賢者の石」あらすじ

ハリー・ポッターは少し変わった男の子でした。
幼いころ両親が死んでからは、親戚のダーズリー家に引き取られ、半ば虐待されながら暮らしていました。
しかし彼には、いざというときに不思議なことが起きることがありました。
なぜそうなるのか自分でも分かりませんでしたが、ずっとそうでした。

そんな彼のもとに、ある日1通の手紙が届きます。
ハリーが中身を見る前に、叔父さんは手紙を取り上げました。
それはなんとホグワーツ魔法学校からの入学通知でした。
おかしなことが大嫌いな叔父はその後も届き続ける手紙からハリーを引き離そうと躍起になります。
そしてちょうどハリーの11歳の誕生日の日、魔法学校からの使いとして、大男のハグリットがハリーたちの前に現れ、ハリーを魔法の世界へと導くのでした。

ハリーはそこで初めて両親の死と自分の生存の秘密を知ることになります。
彼は知らずして、魔法界では有名な生き残った男の子だったのです。
そしてホグワーツ魔法学校への切符を手に、新しい世界へと足を踏み入れるのでした。

魔法学校では生涯の親友、ライバル達と出会い共に成長し、同時に自身の過酷な運命に立ち向かっていく男の子の物語です。

ファンタジー洋画②「パンズ・ラビリンス」

パンズ・ラビリンス(予告編)

「パンズ・ラビリンス」(英題:“Pan's Labyrinth”) 2006年
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演者:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、アリアドナ・ヒル

ダーク・ファンタジーの代表作です。
監督は「デビルズ・バックボーン」「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ。

本作は第79回アカデミー賞で撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞したほか、各国の映画祭で数々の映画賞を受けました。

美しい映像と奇妙な世界のコントラストが観客を惹きつけます。

おとぎ話のようですが、正直話は暗く重いです。
少女の抱える哀しみや苦しみがとても現実的で切なく、
そして生き物たちは妙に生々しく、時に嫌悪感を感じます。

それなのに惹きつけられるのは、映像美以上に何か感じさせるものがあるのでしょうね。

果たして主人公は幸せになれたのでしょうか。

「パンズ・ラビリンス」あらすじ

スペイン内戦下、少女オフェリアは父親を亡くし、妊娠中の母親とともに、再婚相手の冷酷なヴィダル大尉のもとで暮らすことになりました。
義父はオフェリアに冷たく、母親もまた義父に逆らえず、オフェリアは孤独を感じるあまり、おとぎ話の世界へ引き込まれていきます。

オフェリアはある夜、妖精によって森の中の迷宮へ導かれました。
そこにいた守護神パンに、「あなたは地底の王国の姫君だ」と告げられます。

オフェリアは姫君であることを証明するために、3つの試練に挑戦することになるのでした。

ファンタジー洋画③「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ - 予告編 字幕

「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(英題:“Nanny McPhee”) 2005年
監督:カーク・ジョーンズ
出演者:エマ・トンプソン、コリン・ファース、ケリー・マクドナルド、トーマス・サングスター

イギリスの児童小説をもとに、ナニー・マクフィーを演じたエマ・トンプソンが自ら脚本を執筆した作品。
なんと言っても、美しいエマ・トンプソンがナニー・マクフィーとして最初に登場するシーンが衝撃です。

ナニーとしてやってきたブラウン家の7人の子どもたちのめちゃくちゃ具合も笑えます。
みんなが楽しんでみていただける、魅力的なファンタジー映画です!

ちなみに続編もあり、「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」
こちらも前作に引けをとらないおもしろい作品になっています。
こちらには筆者が大好きな俳優、エイサ・バターフィールドが子役として参加しています。
是非続けてご覧ください!

「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」あらすじ

ブラウン家には長男サイモンを筆頭に7人の元気いっぱいの子どもたちがいました。
ところが1年前に母親が死んでしまってからは、彼らのいたずらが加速し、手をつけられなくなったお父さんはナニーを雇いました。
しかし子どもたちはナニーを追い出そうと手を尽くし、17人ものナニーが瞬時に辞めていきました。

頭をかかえるお父さんのもとに、ある日ナニー・マクフィーがやってきます。

子どもたちはナニー・マクフィーも追い出そうとしますが・・・。

ファンタジー洋画④「ショーツ 魔法の石大作戦」

Shorts Trailer #1

「ショーツ 魔法の石大作戦」(英題:“Shorts”) 2009年
監督:ロバート・ロドリゲス
出演者:ジミー・ベネット、ジョン・クライヤー、カット・デニングス

「スパイ・キッズ」の監督が送るコメディーファンタジーです!

子どもたちが主人公で、子どものころの毎日のどきどきワクワクを思い出させてくれるような作品になっています。
魔法の石をめぐって繰り広げられるドタバタがおもしろいし、何より可愛い。
全員キャラクターが個性的でクスっと笑ってしまいます。

最後にはアクションあり家族愛あり、涙あり?

短編集(ショーツ)的に物語が進んでいくのもおもしろいですよ!

「ショーツ 魔法の石大作戦」あらすじ

郊外の町ブラック・フォールズにはいろんな人が住んでいます。
主人公の少年トビーはいじめられっ子。
両親は町のブラック・ボックス社に勤めており、イケてる姉は子どもっぽい彼氏に悩んでいます。

ある日トビーは何でも願いのかなう魔法の石を手に入れました。
虹色に輝くその石は、トビーの友達、両親、姉、いじめっ子など様々な人の手に渡りそれぞれのユニークな願いをかなえていきながら、トラブルを巻き起こします。

みんなは力を合わせてトラブルを収め、平和を取り戻すことができるのでしょうか?

ファンタジー映画⑤「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」予告B

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」(英題:“Miss Peregrine's Home for Peculiar Children”) 2016年
監督:ティム・バートン
出演者:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L・ジャクソン

「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」などで有名な、ティム・バートン史上最も奇妙との謳い文句で話題になった作品です。

奇妙でユニークな特徴を持ったこどもたちが出てきます。
その子供たちを敵から守るために、ミス・ペレグリンと主人公たちが力を合わせて戦う話です。
本作はさらにちょっと頭の使う時間のからくりもあり、今までの作品以上にティム・バートン炸裂といった映画です。
なんにせよティム・バートンの世界観を存分に楽しめる作品になっています。

映像やセットがおとぎ話のように美しく、出てくるこどもたちがみんな可愛いのも見どころです。

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」あらすじ

ジェイクは昔から、祖父にミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちの話を聞かされていました。
第二次世界大戦中、ある島にミス・ペレグリンと特殊な力を持ったこどもたちが暮らしていた家があり、自分もその家に住んでいたという話でした。
父はその話をまるで信じておらず、ジェイクも大きくなるにつれ嘘だと思いいたるようになりました。

16歳になったジェイクがある日祖父のもとを訪れると、祖父は何者かに襲われており、ジェイクに伝言を残して亡くなってしまいました。
ジェイクはその伝言を頼りに、父と共にミス・ペレグリンの住んでいたというケインホルム島を訪れます。
しかし、その家はずっと昔に空襲で破壊されてしまったという事実を知るのでした。
あきらめきれないジェイクは、父の反対を押し切り、翌日ひとりでもう一度その家を訪れます。

すると今度は奇妙なこどもたちに遭遇し、ミス・ペレグリンの屋敷に招待されるのでした。

その家にはいったい何が起こっていたのか、
ミス・ペレグリンとジェイクは、奇妙なこどもたちを守ることができるのでしょうか。

ファンタジー洋画⑥「ミッドナイト・イン・パリ」

映画『ミッドナイト・イン・パリ』予告編

「ミッドナイト・イン・パリ」(英題:“Midnight in Paris”) 2011年
監督:ウディ・アレン
出演者:オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、カート・フラー、マリオン・コティヤール

巨匠ウディ・アレンが監督・脚本を務め、第84回アカデミー賞で脚本賞を受賞した作品です。
パリを舞台に、主人公がいわゆるタイムスリップをし、過去の偉人たちに会うことで自分の人生を見直していくという物語です。

1920年代に活躍した偉人達がたくさん登場します。
コール・ポーター、スコット・フィッツジェラルド、パブロ・ピカソ、ヘミングウェイ、サルバドール・ダリ・・・。

ストーリー以外にも、舞台がパリということもありとてもおしゃれな雰囲気で楽しめる映画になってます。
ラブストーリーの要素もあり、とてもロマンチックな映画です!

「ミッドナイト・イン・パリ」あらすじ

映画脚本家のギルは婚約者のイネスとともにパリを訪れます。
芸術が好きなギルはパリに永住してもいいと思っていますが、イネスはマリブに住みたいと言います。
パリではイネスの友達ポールと一緒に回りますが、ポールのうんちくは間違っていることが多く、ギルは楽しくありません。

そんなパリの夜、酔ったまま町を歩いていると、ギルの前に一台、アンティークな車が止まり、中の男女に乗らないかと声をかけられます。
連れられた先は1920年代のあるパーティーでした。

そのパーティーとは、なんとあのジャン・コクトーのパーティーだったのです。
そこで彼は様々な偉人と出会い、議論を交わし、楽しい時間を過ごします。

次の日の夜、ギルはヘミングウェイに連れられガートルード・スタインの家を訪れます。
そこで出会ったピカソの愛人、アドリアナに恋をしてしまうのでした・・・。

ファンタジー洋画⑦「A.I.」

A.I. Artificial Intelligence - Official® Trailer [HD]

「A.I.」(英題:“A.I. Artificial Intelligence”) 2001年
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演者:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジュード・ロウ、フランセス・オコナー

スティーブン・スピルバーグが、故スタンリー・キューブリックの遺志を継いで作成されたといわれる作品です。
原作はブライアン・オールディスの『スーパートイズ』。

舞台はロボットが活躍するようになった未来、子ども型のロボットのデイビッドは持ち主(母親)に捨てられてしまい、自分の居場所を求めて旅する物語です。
友達のぬいぐるみロボットや、途中で出会うセックス・ロボットのジゴロ・ジョーとトラブルに見舞われながら旅を続けます。

母親モニカを愛するようにプログラムされ、ひたむきにその愛を求めてさまよう少年の切なく哀しいストーリーです。
ですが、愛にはいろいろな形があり、愛とは何かを深く考えさせられる作品なのではないでしょうか。

「A.I.」あらすじ

ロボットが活躍する時代、ロボット制作会社に勤めるヘンリーは、妻モニカに少年型ロボットのデイビッドをプレゼントしました。
夫妻にはマーティンという息子がいましたが、病に倒れずっと寝たきりだったのです。
モニカは最初は戸惑いましたが、試験的に暮らすにつれ、デイビッドに愛情を感じるようになり、最終的には自分のことを母親だと認識し一生愛するようにプログラムを起動しました。

しばらくして、息子マーティンが奇跡的に回復し家で暮らせるようになりました。
モニカはマーティンと同じようにデイビッドも愛しましたが、実の息子への愛にはやはりかなわず、ある事件をきっかけにデイビッドを森へ捨ててしまいます。

デイビッドはそれでも、ただひたすらにモニカの愛を求め、友達の玩具ロボット・テッドと途中で出会ったジゴロ・ジョーとともに旅をします。

デイビッドは再び母の愛を手に入れることはできるのでしょうか・・・。

ファンタジー洋画⑧「シザーハンズ」

シザーハンズ <特別編> (Edward Scissorhands)

「シザーハンズ」(英題:“Edward Scissorhands”) 1990年
監督:ティム・バートン
出演者:ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト

最高のファンタジー映画にして最高のラブストーリー!
純真無垢な人造人間・エドワードと、少女キムを含む人間たちとの交流が描かれています。

ファンタジーといえばティム・バートン監督といっても過言ではありません。
今回の記事では「チャーリーとチョコレート工場」も入れようか迷いましたが、僅差で「シザーハンズ」になりました。(笑)
ファンタジー洋画⑤でご紹介している「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」も同監督の映画です。

舞台となる町がパステルカラーで美しく、どこかおとぎ話に入り込んだように感じられます。
本作のみどころはたくさんありますが、やはりエドワードが削った氷が雪のように降る中でキムが躍る幻想的で美しいシーン。
あのシーンをみるだけでもこの映画を見る価値がありますよ!

エドワード演じるジョニー・デップの演技もさすがとしか言いようがありません。
彼なくして名作「シザーハンズ」は生まれなかったでしょう。

こんなにも綺麗なラブストーリーは他にありません。
いつになっても色褪せない名作です。

「シザーハンズ」あらすじ

「雪はどうして降るの?」
この問いから物語は始まります。

町はずれの屋敷に、ある科学者が住んでいました。
彼は生命の創造に挑み、ついにひとりの人造人間を創り出します。
その男はエドワードと名付けられました。
仮手をはさみでつくり、やがて本物の手が完成した矢先、科学者は心臓発作を起こし死んでしまいます。

エドワードは手がハサミのまま、ずっとひとりでその屋敷に暮らしていました。

ある日、化粧品売りのペグが屋敷をたずねてきます。
そしてエドワードのことを見つけると、彼を連れ、親切にも自分の家に招き入れました。

そしてエドワードはペグの娘キムに恋をしてしまいます。

エドワードがペグの家で暮らすようになると、町はエドワードの話でもちきりになります。
やがて庭の木を整えたり、独特のセンスで散髪したりとエドワードはどんどん人気者になっていくのでした。

しかし、ある事件をきっかけに町の人のエドワードを見る目が変わってしまいます・・・。

まとめ

今回はファンタジー洋画を8つご紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか。

ファンタジーと一口にいっても、ダーク、ラブ、アクション、コメディー etc..
いろいろありますよね。

ぜひ自分のお気に入りファンタジーを見つけてください!
自分の好きなファンタジーは特に、何回見ても飽きないものになると思います♪

それでは楽しい映画ライフを!

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